野球選手の腰痛

 

2022.1.27

 

*ご来院時の様子

 

 大学でアマチュアの野球チームでキャッチャーをやっている選手が、腰痛を訴えてご来院されました。ご来院時は痛みも強く走っても、投げても、打っても腰が痛という状態でした。加えて、長年キャッチング姿勢で腰痛を抱えている状態でした。

 

*カイロプラクティック評価

 

 一通りのカイロプラクティック検査を行うと、以前野球でおった怪我の影響で両足首が回内足の状態になり足底のアーチがない状態であった。それに伴い足首、臀部周りの筋肉に強い緊張が確認できた。キャッチング動作では深く座るため、足首と臀筋群の柔軟性は重要となります。今回のケースではそれを補うために代償的に骨盤を無理に使っている状態でした。さらに、上部胸椎の可動性も低下して体幹の回旋がうまく行えないため、送球や捕球に影響を与えていました。結果として、代償により腰椎に過度の回旋運動が加わることで痛みを出していました。

 

*マネジメント

 

 1週間に2回の来院を2週間行い施術を行いました。施術はまず以前の怪我が影響して硬まってしまった腰と足首周辺の筋肉リリースから始め、主にアクティブリリーステクニックとキネシオテープを用いました。調整(アジャストメント)は足首、骨盤、上部胸椎に対して行い変化の仕方を観察しました。4回目終了後には痛みの改善が見られ始めたので、施術に加えうまく使えていない体幹部の筋肉のリハビリも少しずつ加えていきました。2週間の施術計画が終わる際には、痛みはほぼなくなり、キャッチング動作にも改善が見られるようになりました。ここで一度ケースクロースをし、今後はメンテナンスケアに切り替えました。

 

*担当者コメント

 

 今回のようにしゃがむ動作があるスポーツでは、足首や臀部の筋肉が機能しないことで腰椎が過剰に働き、腰痛起こすケースがよく見られます。また上部胸椎の可動性の低下も加わり、腰椎への負担は強い状態でした。スポーツ選手の場合は、動的な検査(ファンクショナル ムーブメント)で身体全体の機能を検査することが重要となります。スポーツに伴う身体の不調や、パフォーマンスアップを目指している方はカイロプラクティックケアをお勧めします。