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円回内筋症候群とは
円回内筋症候群とは、肘にある円回内筋の緊張により下を通る正中神経が絞扼されることで、腕や手に痛みや痺れが起こる状態のことです。似たような症状に手根管症候群がありますが、コチラは手首の手根管部分での絞扼が原因となるため、適切な鑑別が必要となります。「手根管症候群についてはコチラ」
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どのように起こるのか?
円回内筋症候群の原因は円回内筋の過緊張によって、正中神経が絞扼されることで起こりますが、その原因はほとんどの場合、前腕の使いすぎに起因します。大工さんや製造業で腕を多く使う仕事や、テニスやウェイトリフティングなどのスポーツでも多く見られます。腕の使いすぎが原因となるため、利き腕に症状が見られることが多く、男性よりも女性の方が発症しやすいとも言われています。
また、基礎疾患として糖尿病や甲状腺機能不全などがあると、円回内筋症候群のリスクが上がると言われています。
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症状
円回内筋症候群では前腕に感じる痛みと共に、親指、示指、中指に感じる痺れ、知覚障害、筋肉の弱化などが起こります。手根管症候群と症状が似ていることや、発症の原因がどちらも腕の使い過ぎによるものであるため判別が難しいですが、円回内筋症候群では夜間痛がないため、カウンセリングの時にしっかりと確認す必要があります。
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カイロプラクティックケア
病院では、主にNSAIDsなどの痛み止めや湿布などの処方が中心で、痛みが強い場合は痛み止めの注射などが行われます。また一般的な整骨院などでは、マッサージやストレッチ、電気による治療が中心になります。
当院のカイロプラクティックケアではまず、円回内筋に対する施術を行い症状の早期回復を目指します。ただし炎症が強く患部に触れることが逆効果になってしまう状況の場合、アイシングなど炎症を抑える物理療法に加え、肘に負担をかけないために、頚椎や胸椎に対する矯正(アジャストメント)などが中心となります。
炎症がない場合には、筋肉や筋膜に対してのアプローチと共に脊柱全体へアプローチを行い、身体の使い方など予防の観点を目的とした矯正も行って行きます。
カイロプラクティックケアの強みは、患部の痛みだけに着目するのではなく、脊柱全体のバランスを整え自然治癒力を向上させることにあります。円回内筋症候群でお悩みの方は一度ご相談ください。
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