手・腕の痺れの要因は多岐に渡ります。
多くの場合、首から腕に走る神経の走行の
何処かで障害を受けると痺れを感じますが、
血流の低下や、筋肉のトリガーポイントに
よって起こるケースもあります。
そのため、様々な検査を用い何が原因で
痺れが起きているかを見つけ出し、適切な
施術を行うことが重要となります。
*頚椎椎間板ヘルニア
ヘルニアは「突出」を意味し、椎間板内の
「髄核」が飛び出し頚部の神経を刺激する
ことで、痺れを引き起こします。
*変形性頚椎症
加齢により骨が変形し骨棘を形成する
ことが原因で、その周囲の神経を刺激
することで痛みや痺れを引き起こします。
*胸郭出口症候群
原因となる場所は3箇所あり、それぞれ
①首の筋肉(斜角筋)間、②肋骨・鎖骨間
③胸の前の筋肉(小胸筋)で神経絞扼が
起きることで痺れが起こります。
*肘部管症候群
肘の内側を通る尺骨神経が圧迫されるため
小指、薬指が痺れたり手が使いにくくなる
ことが大きな特徴です。
*円回内筋症候群
前腕を回内させる筋肉(円回内筋)の緊張
によりその下を通る正中神経が絞扼され、
母指から薬指にかけて痺れが起こります。
*手根管症候群
手首の運動や浮腫などにより、手首の中を
通る正中神経が絞扼されて起こります。
どこで、何が、どのように障害を受けて
いるか判断することが重要になります。
整形学検査、神経学検査を用い原因を
見極め身体にアプローチしていきます。
適切な場所にケアを行うと、多くの
場合症状の変化が比較的早い段階で
感じることができます。
もし変化が見られない場合は、状況を
見極めた上で医療機関におすすめする
ケースもあります。