外反母趾について

外反母趾とは

 

 外反母趾とは足の親指がくの字型に小指方向に曲がることで、痛みや腫脹を出す状態を言います。親指の変形は基本的には突然おこることはなく、歩き方や靴などの影響で徐々に進行して行きます。

どんな人がなるのか?

 

 アメリカ人の3分の1は外反母趾とも言われるほど多い症状で、特に成人以上の女性に多いと言われています。片足だけの人もいれば、両側に出る人もいます。

どのように起こるのか?

 

 歩き方の癖や足底アーチなども含めた足の形などが原因で外反母趾は起こります。仕事などで長時間の立ち姿勢が続くことや、ハイヒールなどつま先部分が狭い靴を長期間使用することで母趾の変形は起こりやすくなります。

リスク要因

 

 外反母趾のリスク要因は以下のようなものがあります。

 

・遺伝的要因:家族で遺伝的に扁平足による内側縦アーチが減少傾向にある人

・外傷:過去に骨折や捻挫などをしたことがある人

・自己免疫疾患:関節リウマチなどの持病がある人

症状

 

 外反母趾の症状は以下のようなものになります。

 

・母趾を曲げることが難しくなり、曲げようとすると痛みが出る

・靴を履いていると痛む

・母趾周辺にたこや魚の目ができる

・母趾に痺れを感じる

・槌指の原因となる

評価方法

 

 一番は直接母趾の状態を確認し、外反母趾による変形がないのかを確認することです。直接見ても分からないケースだと医療機関などではレントゲンなどの画像診断を使うこともあります。

対処方法

 

 一般的な対処法は以下のようなものになります。

 

・外反母趾ようのサポーター

・先端がより広い靴に交換する

・足底アーチをサポートするためのインソールの使用

・NSAIDsなど痛み止めの薬

・カイロプラクティック・整体などの徒手療法

 

 上記の対処方法を試しても状態が良くならない場合は、痛みを抑える注射や外科的手術のケースもあります。

カイロプラクティックケア

 

 

 外反母趾に対する施術を行う際には、母趾の変形自体にアプローチするのではなく、変形を起こしてしまう要因を取り除いていくことが重要となります。特に、回内足に伴う内側縦アーチの減少や、骨盤を中心とした脊柱の動きのアンバランスは外反母趾の主要な原因となります。

 

 施術では主に足関節のモビリゼーションや、脊柱に対する調整(アジャストメント)、足底アーチを支える筋肉へのアプローチを中心に行い、キネシオテープなどの補助を行い痛みや痺れの軽減を図って行きます。外反母趾でお悩みの方は一度ご相談ください。、