足を組むことは身体に悪いことなのか?
長時間のデスクワークなどで座っていることが多い人は、座りながら足を組むという癖を持っていることが多々見られますが、身体にとってどのような影響を及ぼすかについて知っている方は少ないかもしれません。
そこで今回は足を組むことで身体にどのような影響を及ぼすのかについて述べたいと思います。
足を組むこと自体は悪くない
最近では良い姿勢についていろいろな解釈がされていますが、良い姿勢でいること以上に一番重要なことは同じ姿勢でずっといないことです。つまり足を組む姿勢をとったとしても、足の位置を入れ替えたり、頻繁に立ち上がるなど同じ状態を続けなければ、一日中良いと言われる姿勢で動かない人よりも健康状態が悪化することはありません。
ただし、以下に説明するような腰痛や臀部痛などがある場合は、足を組むことで痛みが強くなるケースが見られます。
筋肉に対する影響
基本的に足を組んで座るだけでは痛みなどが起こることは少ないです。ただし、以下のような方は足を組んで座ることに慎重にならなければいけません。
・お尻の外側の痛み:もし、お尻の外側に慢性的な痛みを感じている場合、大腿骨にある大転子の腱鞘炎や滑液包炎が起こっている可能性があり、足を長時間組むことで悪化することがあります。これは、足を組むことでお尻の外側が過剰にストレッチされ、大転子周辺の筋肉や靭帯に負担がかかるために起こります。
・膝の痛み:もし、膝の内側に痛みを感じている場合、足を組むことで大腿骨と脛骨(すねにある骨)の位置関係が変わり、膝への負担が強くなることで不快感や痛みを起こします。
まとめ
・どのような姿勢でも「良い」「悪い」のどちらか一方に分けられるのではなく、一番重要なのは同じ姿勢でいないことであるので、たとえ足を組んだとしても頻繁に姿勢を変えていればそこまで問題はない。
・もし、健康状態に問題がなく、特に腰痛などの痛みがなければ足を組む姿勢を日常的に行なったとしても、長時間でなければ身体に大きな影響は及ぼさない。
・もし、腰痛や臀部痛、膝痛などがある場合は、足を長時間組む姿勢は症状を悪化させる原因となるため、避けた方が良い。
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