カイロプラクティックは1895年米国でDDパーマーにより創始された脊椎マニュピレーションを特徴とするヘルスケアです。
カイロプラクティックという名前の由来は、ギリシャ語で「手」を意味する「Cheir」と「技術」を意味する「Praktos」を繋げて作られました。
手技にて背骨を中心とする骨格の歪み(関節機能障害)を調節することで、神経の働きを高めて身体の働きと機能を改善します。
カイロプラクティックでは人間が本来備えている「自然治癒力」を高めることで、身体の不調を取り除くことを目的とするため、西洋医学のように病気を扱うことはせず、薬や外科手術を用いることはありません。
カイロプラクティックは世界100カ国で使用され、45カ国で国家資格として認められWHO(世界保健機関)も認定する補完代替医療です。 WHOでは、下記のようにカイロプラクティックを定義しています。
『筋骨格系の障害とそれが及ぼす健康全般への影響を診断、治療、予防する専門職であり、関節アジャストメントもしくは脊椎マニピュレーションを含む徒手治療を特徴とし、特にサブラクセーションに着目する。』
日本国内において、カイロプラクティックは100年以上が経ちますが、未だ国家資格とはなっていません。そのため、数ヶ月のセミナーを受けただけでも、カイロプラクターとして名乗り、手技療法を行うことが出来ます。
その結果、国民生活センターには手技療法に伴う健康被害の報告が多くあります。
カイロプラクティックが国内でも安全に行われるためには、海外のように法制化が進み、国際的な基準を満たしたカイロプラクターのみが施術を行う環境が必要となります。
日本には古来より「整体」という言葉が存在しますが、定義や方法が各々異なり曖昧です。
また、カイロプラクティックは、整体、リラクゼーション、あん摩・マッサージ、鍼灸、柔道整復、理学療法とは異なる業種です。
カイロプラクティックはWHOのガイドラインで専門大学教育において最低4200時間以上の教育基準が示されています。その知識を元にまず初めにカイロプラクティックで適応できるかを判断し、できるような施術をできないようなら医療機関に紹介します。
日本でも街中でカイロプラクティックの看板を掲げている治療院をよく見かけますが、ほとんどがセミナーなど短期間の技術を学んだ人たちです。このようなことが起こる原因としては、「カイロプラクティック」という言葉を日本語で正確に表す語句がないため、「整体」という言葉に置き換えられ日本では理解されていることが考えられます。