ぎっくり腰の要因(広背筋)
ギックリ腰は英語で「魔女の一撃」と言われるぐらい強烈な痛みがある日突然起こります。実はぎっくり腰にはいくつかの種類や原因がありますが、今回は筋肉の炎症、とりわけ主な原因となる『広背筋』の炎症・肉離れを伴うぎっくり腰をテーマにお伝えします。まず、広背筋が原因となるぎっくり腰の場合、起きる姿勢は決まっています。それは「身体より前に手がある時」です。実際にぎっくり腰が起きた状況を考えてみましょう。「重いものを持ち上げた時」「子供を抱えた時」「洗面台で屈んだ時」など、身体より前方に手を伸ばした時に痛みが起こっています。ではどうしてなのか?それは、広背筋が付着する場所と骨盤の傾きとを考えると見えてきます。
広背筋は画像からわかるように、骨盤〜背中から始まり、腕の内側(小結節)に付着しています。デスクワークなどをしている時の姿勢に代表されるように、現代人の多くが骨盤後傾で寝てしまっている『寝腰』の状態になってしまっています。そうすると、背中で一番大きな筋肉である『広背筋』が常に引っ張られた状態になり、その状態で何か前にあるもの取ると、広背筋がさらに引き伸ばされ、限界に達し筋肉の付着部である骨盤周りの筋肉に亀裂が入り軽い肉離れのような状態を引き起こし、炎症とともに痛みが強く出ます。
ぎっくり腰の時にラクな姿勢
ぎっくり腰に良い姿勢はズバリ『四つん這い』の姿勢です。なぜなら四つん這いの姿勢は重力のおかげで、自然と背骨のカーブを保つことができ、骨盤を「寝腰」から「立腰」に保つことができるからです。なのでぎっくり腰の方でも、他の姿勢は辛いけど四つん這いにはなれると言う人は多くいます。
方法としては
1、床に四つん這いになる(つま先は立てられれば立てる)
2、お腹の力を抜いて、重力に任せて背中が剃るような形を作る。
3、もし、床が辛ければ、椅子などの上に腕置いた状態で行っても構いません。
*ポイントとしては、腰を反らせようと意識するのではなく、お腹の力を抜いて、腰が自然と落ちるようなイメージがいいです。
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ぎっくり腰とカイロプラクティック
今回は、ぎっくり腰で多く見られる原因の一つである広背筋の影響であるぎっくり腰の説明と、ぎっくり腰で楽な体勢である四つん這いの姿勢をご紹介しました。四つん這いの姿勢をできる時に2〜3日続けることができできれば、多くの場合で状態が安定しやすくなります。しかし、これはあくまでも一時的に楽になると言うだけで、根本的な問題が解決したわけではありません。カイロプラクティックでは、ぎっくり腰の程度にもよりますが、自分で歩けるような状態であればご来院をオススメしています。早急な調整(アジャストメント)を受けることで、予後の回復力と最初の予防が可能だからです。ぎっくり腰かな?と感じたらいつでもご連絡下さい。
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