アマチュアやプロに限らずスポーツをやっている選手であれば、スポーツによる外傷がもたらすパフォーマンスへの影響は計り知れません。捻挫や骨折、靭帯損傷などは適切なケアを怠ると、選手生命に関わることもあります。

　今回はスポーツによる外傷が起きた時のカイロプラクティックケアについて紹介します。

　選手はスポーツによる外傷を軽くみてしまうと、それが今後の選手生命に大きく関わることを知る必要があります。また、カイロプラクターはスポーツ外傷に対する様々なケアの仕方を学び、より良いケアを提供する必要があります。

　カイロプラクティックでスポーツ外傷のケアを行うときは、以下のような方法が中心となります。

　主に手による脊柱マニピュレーションやアジャストメントを行うことで、筋肉や骨格の状態を改善します。身体のバランスを整えることはスポーツ選手にとって重要であるため、背骨の歪みを取ることは必要不可欠となります。

　この方法は主に腰痛や頚部痛、足の痛みがある選手に使われます。脊椎に対する牽引を行うことで背骨の椎間板だけでなく、周囲の筋肉も緩めることが出来るため、神経根症や椎間板ヘルニアに対して効果が期待できます。『腰椎椎間板ヘルニアについてはこちら』

　筋肉に対する緩和操作は主にスポーツ外傷に対して行います。その理由としては単に筋肉をリラックスさせるだけでなく、筋肉に対する酸素供給量の増加や関節可動域の向上などが出来るため、スポーツ外傷からの早期回復を促すことが出来るからです。